「システム修復ディスク」の作成

今回は、「システム修復ディスク」の作成について紹介します。この「システム修復ディスク」は、パソコンが起動しない場合に「システム回復オプション」を起動させてシステムの復元や修復機能を呼び出すだめのディスクです。

別の記事で紹介した「自動修復」機能と「システムの復元」では、強制終了という作業で自動修復機能を起動させますが、強制終了はシステムに致命的な障害を与える可能性があり、あくまで緊急時の処置ですので、予め「システム修復ディスク」を作成しておくことをお勧めします。

今回紹介する「システム修復ディスク」とは別に「リカバリーディスク」というものがありますが、この2つのディスクは違うものです。どちらも主にパソコントラブル時に使用するためのもので、予め作成しておくことお勧めします。


前述のとおり「システム修復ディスク」はシステムの復元や修復機能を呼び出すだめのディスクですが、「リカバリーディスク」はパソコンを工場出荷時の状態に戻す(初期化する)ためのディスクです。


パソコンが起動しない場合などは、一般的に、まずシステムの復元やスタートアップ修復などを試みて、それでも起動できない時にパソコンの中身(システムやデータなど)を一度全て削除してWindows自体を入れなおすリカバリー(初期化とも言います)という作業を行います。このリカバリー作業は、それまで保存しているデータやアプリケーションソフトなど全て消すことになりますので、システムなどソフトウェアの不具合が発生した場合の最終的な手段と言えます。(部品の故障などハードウェア不具合の場合は、リカバリー作業をしても症状は改善できません。)


リカバリーディスクは、以前はパソコン購入時に付属品として初めから付いていることが多かったのですが、現在はパソコンのハードディスクやSSD内にあらかじめリカバリー用のプログラム領域が保存されていて、自分でリカバリーディスクを作成しないといけないようになっているものが大半です。リカバリーディスクの作成方法は別の機会で紹介したいと思います。

「システム修復ディスク」の作成には、空のCD-RかDVD-Rなどのメディア(通常1枚)が必要になります。まずはディスクを用意したうえで次の作業を行います。(ご使用中のパソコンによって表示される画面が異なります。)


まずは、起動しているアプリケーションをすべて終了して、「スタート」ボタンをクリックし、すべてのアプリの一覧から「Windows システムツール」→「コントロールパネル」の順にクリックします。



「コントロールパネル」が表示されたら、「バックアップと復元 (Windows 7)」をクリックします。(名称はWindows 7となっていますがWindows 10でそのまま利用できます。)



「バックアップと復元(Windows 7)」が表示されますので、「システム修復ディスクの作成」をクリックします。



「システム修復ディスクの作成」画面が表示されますので、用意した空のディスクをパソコンにセットし、「ディスクの作成」ボタンをクリックします。



ディスクの作成が開始されますので完了するまで待ちます。通常は数分で完了します。ディスクの作成が完了したら画面を閉じ、ディスクを取り出してレーベル面に油性マジックペンなどでシステム修復ディスクと記入して保存してください。

作成したシステム修復ディスクを使用する際は、ディスクをパソコンのCD/DVDドライブにセットした状態で電源を入れて、ディスクを読み込ませます。(このディスクの読み込みの方法はパソコンの機種によって方法が異なります。ご利用パソコンのメーカーサイトなどで事前に確認しておくことをお勧めします。)その後の、修復操作については次の記事を参考にしてください。


今回は「システム修復ディスク」の作成について紹介させていただきました。万一のパソコントラブルのために事前に用意しておくことをお勧めします。処置内容がよく分からない場合は、こごろくパソコンサポート福岡にご相談ください。


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