知っておきたいパソコンのデータ消去

今回はパソコンを廃棄する際などのデータ消去についてご紹介したいと思います。個人情報など大事なデータが流出しないようにするためにどのような方法があるのかを確認しておきましょう。

初期化(リカバリー)とは、パソコン内のデータを全部消去してパソコンを購入時の状態(工場出荷時の状態)にすることを言います。ただし、この初期化の作業はパソコンを購入時の状態に戻すことはできますがデータが完全消去されたとは言えない状態で、データ復元ソフトを利用するとデータが復元されてしまう可能性があります。データを完全に消去するためには、次のような方法をとる必要があります。


 ・物理破壊

 ・データ消去ソフトを使用しての完全消去


どちらを選択するかは、パソコンの分解ができるかどうかによります。物理破壊は文字どおりデータが保存されているハードディスクやSSDを破壊してデータの読み出しをできないようにすることです。そのためには、パソコンを分解して内部よりハードディスクやSSDを取り出す必要があります。


また、パソコンが起動できるかどうかにもよります。データ消去ソフトを利用する場合は、パソコンが起動できなければ使用ができません。起動しない場合は物理破壊を行う必要があります。


物理破壊をする場合は、まずパソコンを分解し、データが保存されているハードディスクを取り出します。そして、取り出したハードディスクをさらに分解し、データが記録されているプラッタと呼ばれる部分にドライバーなどで傷をつける必要があります。(下の画像はハードディスクの外側カバーを外した画像ですが、円盤部分がプラッタです。)


ハードディスクの分解には専用の工具が必要になることがありますが、マイナスドライバーなどをハードディスクの隙間に差し込み、ガリガリとプラッタに傷をつけることでデータの読み出しができなくすることもできます。力を加えて傷をつけるため、部品が飛散してケガをしないように慎重に作業してください。また、基板から発火する恐れもありますので、十分に気を付けて作業してください。


パソコンが起動する場合はデータ消去ソフトを使用してデータを完全消去することができます。データ消去ソフトについては市販のものもありますが、国内メーカー製のパソコンの場合、データ消去ソフトがはじめからパソコンに入っていることもあります。データ消去ソフトが入っているかどうか分からない場合は、パソコンのマニュアルを確認するか、メーカーサポートに聞いてみることをお勧めします。


データ消去ソフトを使用して完全消去する場合は、数分で終わるものではなくとても時間がかかります。消去レベルや記憶装置(ハードディスク等)の容量にもよりますが、4~10時間以上かかることが多いです。


市販のデータ消去ソフトでは、AOSテクノロジー社のターミネータ10plusや、ジャングル社の完全ハードディスク抹消などが有名です。

物理破壊や消去ソフトの使用方法などがよく分からない場合は、データの消去を業者へ依頼することもできます。その際は、情報漏洩しないようセキュリティがしっかりしていて、消去費用が明確になっている業者へ依頼することをお勧めします。



データ消去にはいくつかその方法がありますが、今回は基本的な内容を紹介させていただきました。紹介した処置については慎重に作業してください。こごろくパソコンサポート福岡ではデータ完全消去、記憶装置の物理破壊も行っておりますので、ご質問や処置内容がよく分からない場合はお気軽にお問い合わせください。


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